以前の記事の中で一人暮らしにかかる節約について考えてみました。
その中で、食費などの変動しやすいものではなく、毎月一定かかる固定費の見直しを強くおすすめしました。
今回は固定費の中でも光熱費、特に月々の電気代について見直しを考えました。そこで、巷ではやっている新電力を我が家で検討してみました。
新電力とは
そもそも新電力とは何なのかについては下記のようになっています。
新電力とは、大手電力会社10社以外の新しい電力会社のことをいいます。今まで地域独占で電力供給を行ってきた電力会社10社と区別するために「新電力」と頭に「新」をつけて呼ばれています。(セレクトラホームページより引用)
また、新電力には発電のみを行う事業者もあれば小売りのみを行うの事業者、さらにはその両方を行う事業は存在します。
ここでは、一般家庭を想定し「新電力=電気を小売りのみ」行う事業者とします。
すなわち既存の電力会社以外で電気を販売している会社を指していると考えてください。
さて、家庭向け電力の小売りの自由化は2016年4月に始まりました。
3年余り経過しましたが、この間、大手電力会社から新規の事業者=新電力に契約を切り替えた家庭の割合は11.7%にとどまっています。(資源エネルギー庁より)
東京や大阪などの都市部では切り替えの割合は比較的高いものの、地方では進出企業も少なく低迷しているのが現状です。
固定費の見直しを検討してみた
マナブ(@manabubannai )さんの言うとおり、支出に占める割合が大きいところを削るというのは節約の基本だねhttps://t.co/tjLnAP61ly
— サクラメント (@index_kobo) April 22, 2019
先日こんなツイートをしました。節約の基本として固定費を見直すこと、特に支出に占める割合が大きいところから削っていくことが大切であるということです。
私の場合、固定費の中で最も支出の割合が大きいものは家賃です。家賃については賛否両論ありますが、私は職住近接派なので多少高くてもいいという考えを持っています。
したがって、節約を考えた場合に次に支出の割合が大きかったのが光熱費です。残念ながらマンションの契約でガスの自由化はできませんでした。そこで、電力の自由化を検討してみました。
現状把握をする
新電力を始める前に、現状の把握が大切です。これは、今現在の電気使用量を把握することです。
私は現在のマンションに住み始めて1年が経過しました。まずは、年間で多いときにどれくらい使い、また少ないときにはどれくらいなのかを把握することがスタートです。
しかし、月々の検針票は手元に残っていませんでした。そこで役に立ったのが中部電力のカテエネです。
カテエネは無料で会員登録でき、電気ご使用量の実績確認や、ためたポイントを利用して電気代をおトクにできるWEBサービスです。
現在の我が家の電気使用量と電気料金は以下の通りです。


あしたでんきを契約しようとしたが
あしたでんきとは東京電力グループの会社です。使った分だけ、電気料金を支払うわかりやすいプランとなっています。
「標準プラン」と「たっぷりプラン」の2つの料金プランをご用意しています。
「標準プラン」は一般的なご家庭向け(300kWh/月以上)のプランです。基本料金が0円なので電力量料金(使用量×kWh単価)のみとなり従来の電力会社に比べて安くなります。(あしたでんきホームページより)
以下に、あしたでんきと中部電力の料金を比較した表を示します。

あしたでんきホームページより一部引用
あしたでんきは基本料が0円で非常に魅力的な料金プランでした。我が家は中部電力の従量電灯B、30Aで契約していました。基本料は842.40円(税込み)です。
しかし、注目して欲しいのが従量単価です。従量単価とは、電気の使用量に応じて計算される料金のことです。
電気料金はプランごとに、単価[円/kWh]が決められており、合計使用電力量にその単価を掛けた分が、月々の電気料金に含まれて請求されます。
あしたでんきと中部電力を比べてみると、300[kWh]までは、既存の契約である中部電力の方が従量単価が安くなっています。
上記に示したとおり、我が家では1年の内最も多い9月分の電力使用量が171[kWh]です。基本料を考慮しても今のままの方が安いのではないかと思いました。
そこで、実際にシミュレーションしてみることにしました。結果は以下の通りです。

(※あしたでんきは標準プラン、既存の契約は中部電力の従量電灯B、30A、再生可能エネルギー発電促進賦課金は含まない)
表の通り、年間で407円節約できることがわかりました。新電力に変えたところで年間の電気料金にほとんど両者に差はありません。
むしろ、使用量が多い8月、9月では既存の契約よりも高くなってしまうことがわかりました。
したがって、今後、新電力料金の値下げor既存電力会社の値上げがあれば契約変更を検討しますが、とりあえずは現契約を継続していこうと思いました。
まとめ
- 節約の基本は、固定費の見直しで特に支出に占める割合が大きいところを削る。
- 新電力で料金プランを見直すことで電気代を安くすることができる。
- しかし、恒常的に使用量の少ない家庭では割高となる場合がある。
料金シミュレーションなどはホームページで簡単に確認することができます。
また、検針票を紛失してもカテエネのようにWEBで確認できるサービスもあります。
ぜひ、ご活用して電気代の見直しをしてみてはいかがでしょうか。