投資信託は手数料の安い商品を選ぼう

投資信託は手数料の安い商品を選ぼう 投資信託

近年、投資信託の信託報酬の値下げ競争が激化しています。特にインデックスファンドは、外国株式を対象にしたファンドの信託報酬が0.1%台のものもあります。

この値下げ競争の影響から、取扱商品の競争も激化しており多くの金融機関では信託報酬の下がったファンドを新たに取りそろえるようになりました。

このことからも、長期で資産運用を考えている人の場合、コスト(手数料)の低い商品を選択するのが賢明といえます。

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2019年5月15日

コストというマイナスリターン

投資信託の運用手法は主に「インデックス型」と「アクティブ型」の2種類があります。

インデックス型
日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)のような株価指数などに連動した運用を目指すもの。手数料が安い。
アクティブ型
日経平均株価などの指数を上回る成績を目指すもの。ファンドマネジャーが独自の調査で選別した銘柄を組み入れる。手数料が高い。

コスト(手数料)は運用時における確実なマイナスリターンです。下の図のように長期間における運用ではコストの差がトータルではこれだけの差になります。

低コストファンドのパフォーマンス

信託報酬控除前の運用利回りを年率3%と仮定。(10,000円で運用スタート)各信託報酬の場合のパフォーマンスの違いを示しています。信託報酬以外の手数料等は考慮しておりません。上記は信託報酬の大小が長期的にパフォーマンスへ与える影響を示すためのシミュレーションであり、実際の運用とは異なります。
したがって、将来の運用成果を示唆・保証するものではありません。(出典:三菱UFJ国際投信ホームページ)

資産運用の世界では、長期的に見るとアクティブファンドはインデックスファンドに負けることが多いというのが常識になっています。

投資のプロが膨大な情報と知識を駆使しても、長期的にはインデックスファンドに勝てない理由はコスト(手数料)の高さにあります。

一般的に、コストの高低はサービスの差というよりは、本気で顧客の資産を増やそうとしているのか企業の姿勢が表れています。高い手数料で儲けようとする金融機関はサービスが悪いと思ってかまわないと思います。

コスト(手数料)が高いからサービスがいいなんてことはありません。

また、最近のインデックス型投資信託の信託報酬の引き下げ競争から、信託報酬が0.3%を超えるようなものは高いといっていいでしょう。

さらに、投資信託を購入する目的が資産形成であるならば、流行に乗っかったテーマ型のものは避けるべきでしょう。下記にテーマ型投資信託の例を紹介します。

テーマ型投信

(出典:マネー研究所)

こういった投資信託はブームが最高潮に達したときに設定される場合が多いので、数ヶ月~数年経つと飽きられてしまい株価の下落と共に投資信託の成績も落ちてしまいます。今は人気でもそれがいつまでも続くとは限りません。

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2019年5月9日

ニッセイ外国株式インデックスファンド

先日信託報酬の引き下げをアナウンスしたニッセイ外国株式インデックスファンドの信託報酬は、0.0999%以内となりついに0.1%を切ってきました。

設定来純資産額が右肩上がりの人気ファンドです。また、「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year(以下:FOY)」を2014~2016年に掛けて3年連続で1位を取りました。ベンチマークはMSCIコクサイ・インデックス(配当込み、円換算ベース)と連動する投資成果を目指しています。

ニッセイ外国株式インデックスファンド

(出典:ニッセイ外国株式インデックスファンドマンスリーレポート)

MSCIコクサイ・インデックスは、日本を除く先進国の株価動向を示す代表的なインデックスです。日本を除く先進国22ヵ国に上場する大・中型株を構成銘柄の対象としており、時価総額でみて市場の約85%をカバーしています。(出典:ニッセイアセットマネジメント株式会社ホームページ)

楽天・全世界株式インデックス・ファンド

楽天・全世界株式インデックス・ファンド(通称:楽天VT)は、世界中の大・中・小型株約8000銘柄に投資するバンガード・トータル・ストック・マーケットETFに対して投資をする商品です。

これ1本で世界中に分散投資を行えます。ベンチマークは、FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(円換算ベースと)連動する投資成果を目指しています。

2017年のFOYで1位に輝いた人気ファンドです。信託報酬は0.2196%(2019年5月25日現在)であり設定来純資産額も右肩上がりです。

楽天・全世界株式インデックス・ファンド

(出典:楽天投信投資顧問ホームページ)

「FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス」は、大型株、中型株および小型株まで網羅する全世界の株式市場の動向を表す時価総額加重平均型の株価指数です。
構成銘柄は、米国、欧州および日本などの先進国株式に加えて、中国やインドなどの新興国株式を含み、その数はおよそ8,000銘柄にもおよびます(2019年2月28日現在)。
(出典:楽天投信投資顧問ホームページ)

eMAXIS Slimシリーズ

eMAXIS Slimシリーズは「業界最低水準の運用コストを、将来にわたってめざし続けるファンド」というキャッチコピーで、インデックス投資家にもファンが多いファンドです。ベンチマークはMSCIコクサイ インデックス(円換算ベース)と連動する投資成果を目指しています。

FOY2018ではトップ20位のうち、同シリーズのファンドが7本もランクインしています。特に「eMAXIS Slim先進国株式インデックス」は信託報酬が0.11772%(2019年5月25日現在)と同クラスのインデックスファンドと比べてもコストの低さは最低水準にあります。

純資産額も順調に増えており2019年5月25日現在、純資産額は429.56億円となっています。

slim先進国の純資産残高の推移

(出典:三菱UFJ国際投信ホームページ)

また、純資産額に応じて信託報酬を引き下げますが、500億円を超えた部分の信託報酬の引き下げの発動は目前に来ているといえます。

slim先進国の目論見書

(出典:eMAXIS Slim 先進国株式 交付目論見書)

まとめ

メモを取る人

コスト(手数料)は運用時における確実なマイナスリターンであるので、長期で資産運用を考えている人の場合、流行に乗っかったテーマ型のものは避けコスト(手数料)の低い商品を選択するのが賢明といえます。

また、最近は投資信託の信託報酬の値下げ競争が激化しています。特にインデックスファンドは、外国株式を対象にしたファンドの信託報酬が0.1%台のものもあります。

投資信託を購入し長期・低コスト・分散投資を行う場合には、手数料の安い商品を選び資産運用を行うべきであるといえます。

純資産残高の推移

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2019年5月18日